「ヤギの目」とは?
2020年12月6日、2頭のヤギが東京藝術大学取手キャンパスにやってきた。
先端芸術表現科の小沢剛研究室と「取手アートプロジェクト」が共同で立ち上げたこのプロジェクトは、取手校地で飼育しているヤギを中心として、新たな様式となるアーツセンターを提案していくものである。
本プロジェクトの第1期となる「ヤギの目で社会を見るためのプロジェクト」でヤギたちと共同生活をした検証と体感した結果をふまえ、現代における課題を乗り超え、様々なヒトをつなぐ存在としてヤギを捉える。コロナ禍を経た社会における持続可能な創作や研究、表現活動の場をつくり、次世代のコミュニティのあり方も考察していく。
この屋根も壁もない「透明なアーツセンター」はヒトのための特定の場所を持たず、様々なヒトや世代が集まり、多様な文化・分野の交わる場を醸成していくことを目的とする。
「ヤギの目」Instagram
News Yaginome
ニュースヤギの目
取手キャンバスでヤギとすごす体験会
芸大取手キャンパスにいるヤギに会いに来ませんか?
東京藝術大学取手キャンパスには3頭のヤギがいます。そのヤギの日々のお世話をしながら、さまざまな活動を生み出していく芸術家&地域のみなさんの混成チーム「ヤギの目」の活動を体験する会を開催します。
藝大取手校地でヤギをのんびり眺めたり、一緒に散歩したり、身の回りの豊かな自然を素材にした各種活動を体験したりできます。動きやすい格好、撫でたりお世話をしたりするための軍手、飲み物や日差し対策をして、野山に出かけるつもりで参加してみてください。
のびのび取手校地でヤギたちや土・草に接する時間を過ごしてみませんか。ご参加お待ちしています。
キービジュアル:川原圭汰
日時 | 2024年6月1日(土)13:00-16:00*雨天中止 |
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参加費 | 無料 |
定員 | 最大90名・先着順 *小学校4年生以下は保護者同伴 |
注意事項 |
*雨天中止の場合は、お申し込みの方に直接ご連絡いたします。 |
場所 | 藝大取手校地ヤギまきば |
アクセス | ・車の方>東京藝術大学取手校地正門を入ってまっすぐ進み、橋を渡って右手の駐車場にお停めください。駐車場の出入り口は一方通行ですので、サインに従ってご移動ください。また、ヤギが歩いている可能性がありますので、安全運転でお願いします。
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イベントは無事終了しました。多数のご参加ありがとうございました!
第二回ヤギの目ビエンナーレ もしも私がヤギならば
The 2nd Goat's Eyes' Biennale -If I were goats
“ヤギの飼育” から生まれる芸術
たいけん美じゅつ場VIVA(アトレ取手4階・JR取手駅直結)にて開催
ヤギの目は、2023年11月19日(日)から11月26日(日)、第二回ヤギの目ビエンナーレ「もしも私がヤギならば」を開催いたします。
私たちは、コロナ禍ただ中の2020年12月から東京藝術大学取手校地でヤギを飼い始めました。
メンバーは藝大の学生や教員、市内のアートNPO、市民有志らが中心で、活動は日々のヤギの飼育を基本に置く、とても緩やかなものですが、飼育からそれぞれが着想して様々なことをしています。
その場限りの思いつきもあれば、いつの間にか休止中のものも少なくありませんが、それらの試みはあるがままでよく、そしてその先にアートが生まれるならば、なおよいではないかと考えています。
本展では、2021年9月に開催した第一回展から約2年の活動と時間の蓄積を経て生まれた作品と日々の活動を前回展の約2倍の規模で広く公開します。
プレスリリースはこちら Press Release(PDF)
日程: | 2023年11月19日(日)-26日(日) |
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時間: | AM10:00~PM8:00 会期中無休・観覧無料・予約不要 |
会場: | たいけん美じゅつ場 VIVAパーク・とりでアートギャラリー 〒302-0014茨城県取手市中央町2-5アトレ取手4階 (JR常磐線・関東鉄道常総線取手駅西口直結徒歩2 分) |
休館日: | 会期中無休(アトレ取手の営業日に準じる) |
観覧料: | 無料(予約不要・ただし今後の状況により時間等の変更や入場制限を実施する可能性あり) |
出展者: | 小沢剛、薗部秀徳、INHO、大野開、上川桂南恵、上條信志、川原圭汰、倉科明尚、後藤理菜、徐美玉、鈴木希果、ちぇんしげ、中川陽介、中山莉瑠、鄙里沙織、南昂希、呂奕レイ、PJJJ(田中john 直人、若山萌恵、荒川弘憲)、ヤギの目前橋/ NPO 法人麦わらや、他ヤギの目に関わるメンバー |
共有から未来は開くか?
ヤギの糞部
鳥取県立博物館企画展 ミュージアムとの創造的対話04
「ラーニング/シェアリング」―共有から未来は開くか?
鳥取県立博物館にて「ラーニング/シェアリング」11/26-12/28という展覧会に参加します。実は初めての外部のミュージアムからの招待参加となります。展覧会期間中は会場内でひたすらヤギの小屋を制作しています。クリスマスイブに県内の牧場からヤギ2頭を招待する予定です。
https://www.pref.tottori.lg.jp/cd04/
日程: | 2023年11月26日(日)~12月28日(木) |
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時間: | 午前9時~午後5時(入館は閉館の30分前まで) |
会場: | 鳥取県立博物館(第1・第2特別展示室および中庭) |
休館日: | 12月11日(月) |
観覧料: | 【当日】一般/700円(大学生・70歳以上の方・20名様以上の団体/500円) ※高校生以下の方、学校教育活動での引率者、障がいのある方・難病患者の方・要介護者等及びその介護者は無料 |
【主催】 | 創造的対話展実行委員会(鳥取県立博物館、日本海テレビジョン放送株式会社) |
【協賛】 | 日本通運、モリックスジャパン、吉備総合電設、三和商事、鳥取県情報センター |
【協力】 | 公益財団法人 石川文化財団、マクドナルド、メイちゃん農場、Gallery SIDE2、MISASHIN GALLERY |
異なる土地での「ヤギの目」プロジェクト
もう一つのヤギの目その名も「前橋ヤギの目」が始まりました
2023年9月4日に、もう一つのヤギの目その名も「前橋ヤギの目」が始まりました。以前から取手以外のアートの場にヤギの目ができないのかと構想していたところ、縁あって「NPO法人麦わら屋」というアート事業にも多く取り組んできた福祉事業所が、その敷地内に子ヤギ2頭を飼い始めています。日中は彼らの運営する農場の雑草をひたすら食べているそうで、時々絵画など制作のモデルにもなっているようです。
NPO法人麦わら屋 Instagram
NPO法人麦わら屋
なぜ山羊なのか?
Why the goat's point of view?
景観動物である
山羊がいるだけで風景を変える
人の古い友人である
山羊を通して歴史、宗教を見る
乳や糞が有用である
山羊を通して科学をする
除草してくれる
山羊を通して環境を考える
粗末な餌、貧相な小屋、丈夫な身体、人が好き
飼育がしやすい。
私たちが「ヤギの目」となり作品制作を通して社会を見る。
各部活が緩やかに連携し「透明なアートセンター」を形成する
「透明なアートセンター」に資源の循環する仕組みを作る
さまざまに連携する部と班の紹介
「ヤギの目」では様々な部や班が、緩やかに連携しながら活動している。主な部活を紹介します。
雑木部
雑木部
飼育場の山羊の小屋と柵は、おもに学内の竹藪の竹や校地内間伐した木材などで作った。傷んだらまた切ってきて手直しする。
ヤギの糞部
ヤギの糞部
ヤギの糞の紙や水彩絵の具、クレヨン制作など試行錯誤を続けてきた。キャンパス内にあるいくつかの畑では、土壌づくりに糞が活躍しているはず。
畑部
畑部
2021年に開拓した雑木林跡を畑にし、部員が思い思いに作物を育てていた。採れすぎた野菜は藝大食堂に提供したりもしていたが、現在は活動休止中。
ヤギ乳部
ヤギ乳部
将来的にはスイーツ班や発酵班や石鹸班など構想しているが、まだ乳が出ていないので2024年以降の開始になるだろう。
ライブ部
ライブ部
ヤギたちの様子をYoutubeで24時間観察できるようライブ中継の管理を行う。脱走などハプニングが時々映る。
竹部
竹部
取手校地に生えている竹を切り出し素材にする。筍の時期に食べて竹林を管理するのもこの活動のひとつ。
ヤギpoo陶芸部
ヤギpoo陶芸部
ヤギの排泄物が染み込んだ土やフンを使用して作陶し食器などをつくる。それを使うところまでが活動。
小屋部
小屋部
主に小屋制作と小屋周りのインフラ整備の設計、制作を担当。風雨や日光、時間と向き合いつつ手入れし更新する。
筆部
筆部
夏と冬、毎年大量に毛が生え変わる。その毛を集めて筆をつくる。
食いしん坊部
食いしん坊部
ヤギが美味しそうに食べている雑草を、手を加えて人も美味しくいただく。
グッズ部
グッズ部
ヤギの目関連のグッズを制作している。
ヤギ信仰部
ヤギ信仰部
様々な宗教と結びついてきた、ヤギと人間の長い歴史を考察し、実験する。
染色部
染色部
ヤギの好きな草花や木の実を使って草木染めを楽しんでいる。
編み物部
編み物部
ヤギの大好きなツル植物。葉はヤギが食べ、人がツルで編み物をする。
その他
その他
ヤギの行動から部活は広がる。他にも、録音部、アーカイブ部など活動中。
Project Staff
チーム構成
2023年度
共催 | ヤギの目(東京藝術大学先端芸術表現科小沢剛研究室・藝大学生教員有志・地域住民有志・取手アートプロジェクト《半農半芸》) 東京藝術大学 共生社会をつくるアートコミュニケーション共創拠点 |
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飼育指導・サポート | 安江健(茨城大学農学部食生命科学科教授・家畜行動学) 峯苫稔三(獣医師・ミネ・アニマルクリニック) |